税務調査官と話が弾んだだけでこうなるかも!?
世間話も調査対象!?社⻑さんの不⽤意な発⾔に注意!
調査官は、世間話もマニュアルのうちです。調査官は社⻑さんと親しげに話をしながら、何か決算に誤りや漏れがないか、探っています。
過去にこんな『在庫計上漏れ』の事例がありました。
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とある建設会社に税務調査が⼊りました。調査も2 ⽇⽬が終わり、特に指摘事項もなく、帳簿類の調べも終わったので、最近の⼀軒家の建築資材の質の話をしていた時のこと…。
何気なく社⻑が、
「うちはもっと良い⽊材使ってるよ。
前の置場とは別に3 丁⽬にも資材置場があるけど⾒ていく?」
調査官「!」
税理⼠「!!(ええっ! そんな置き場があるなんて聞いてない!!!)」
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もちろん『3 丁⽬の良質の⽊材』は、決算書の在庫には計上されていませんでした…。
最後まで気を抜かないように気を付けましょう
『調査が終了する』という開放感からか、最後の最後でつい油断して余計な事を⾔ってしまいがちです。調査官は調査のプロですから、雑談も最後まで⼗分注意しましょう! “ ロスタイム” の失点は痛すぎます!
調査初⽇の午前中の会社の概況聞き取り、帳簿を⾒ている間、帳簿調査も終わって、最後の世間話での調査官との雑談で、つい発した余計な⼀⾔から、指摘事項が発覚することがあります。
社⻑の純粋な⾔動が、税務署には都合の良い結果になることもよくあります。正直でお話し好きな社⻑さんは、税務調査の間だけでも、少し我慢しましょう。
・2015年7月25日 配信
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