税務調査はいつ頃くるのか?
=税務調査の年間スケジュール(4 ⽉〜3 ⽉)=
■4 ⽉〜6 ⽉
3 ⽉後半から、確定申告の終了とともに、調査の連絡が⼊り始めます。そして5 ⽉末ごろまでには調査の連絡はなくなり、税務署が会社に出向いての調査は6 ⽉の初めごろにはなくなります。
公務員は、⺠間会社と違って、景気に左右される事なく、この時期に確実に賞与が⽀給されます。
税務署員もいっぱいボーナスをもらって余暇を楽しむから、調査を休⽌するんですかね?
真偽はともかく、よく⾔われる理由は、7 ⽉10 ⽇が税務署員の全国⼀⻫異動⽇にあたるからのようです。
だいたい6 ⽉中には、調査事案を締め切って報告をまとめる必要があります。
6 ⽉初めごろまで、指摘事項で揉めていると、税務署は急に結論を急いで納税者に有利な妥協案を出してくることがよくあります。いままでの交渉はなんだったんだろう?と感じる時もあります。
どんな業界でも締め切り⽇には厳しいんですね。
■7 ⽉〜12 ⽉
引越しも落ち着いて、7 ⽉後半から、調査の連絡が⼊りはじめ、税務署の新体制での調査が始まります。そして、9 ⽉から11 ⽉にかけて、税務調査の本格的なシーズンになります。
1 年の中で税務署が最もじっくり調査が出来る時期です。この時期の調査は春先の調査に⽐較すると、調査官も腰を据えてきます。でも、普通に決算して申告されている⽅は、春も秋も関係ないですね。
そして、12 ⽉中頃には、年内の調査は終了します。
■1 ⽉〜3 ⽉
年が明けて、1 ⽉、2 ⽉にもポツポツ調査があります。そして2 ⽉16 ⽇から個⼈所得税の確定申告が始まり、税理⼠は⼀年で最も忙しい時期になります。
ほとんどの良識ある調査官は、この時期は税務調査を⾃粛して控えます。
しかし中には“ 空気が読めない” 調査官がいて、税務調査の連絡が⼊ることもあります。社⻑さんには特に関係ないのに申し訳ありませんが、顧問税理⼠の時間的な事情で調査⽇を延期させていただくことも多いようです。
7 ⽉10 ⽇の異動⽇は税務署の決算みたいなものです。税務署員は、税務署⻑も含めて、2年から3 年で異動になります。
万が⼀、この時期までに調査の決着がつかないと、税務署の決算に⽀障をきたすことになるようです。例外はありますが、1 ⽉決算法⼈までの会社の調査は、この時期にはだいたい終わります。
以上のような理由で、『春先の調査より、秋の調査に注意せよ!』とよく⾔われるようです。
・2015年7月26日 配信
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