資産税の概要
資産税と事業承継の関わりについて触れてみたいと思います。
事業承継とは、事業を現在の経営者から後継者に経営を譲渡することを指します。
多くの経営者は、⾃分の⼦供を後継者として経営を譲り渡すことを考えています。そのため法⼈経営の場合には、会社の株式の移転が必要となります。個⼈事業においても事業⽤資産の所有権移転を⾏っていかなくてはなりません。
この事業承継に関わる株式や事業⽤資産の移転には、下記の税⾦負担が伴います。
譲渡による移転 ⇒ 譲渡所得税
贈与による移転 ⇒ 贈与税
相続による移転 ⇒ 相続税
このように、事業承継の実⾏と資産税はとても密接な関係にあります。
事業承継をスムーズに⾏うため以下の項⽬をこの資産税編で盛り込んでおりますので是⾮ご活⽤ください。
(1)株式移転対策として
① ⾃社株の評価を下げる
② 死亡退職⾦の⽀払いで⼀⽯三⿃
③ 上場株式の損失を事業承継に⽣かそう
④ ⽣前贈与を実⾏しよう
(2)納税対策として
① ⾮上場株式の相続税の納税猶予
② ⾮上場株式の贈与税の納税猶予
(3)承継後の円滑な経営対策として
① 同族会社に対する貸付⾦は放棄してしまおう
② 同族会社の貸付⾦を株式に換える
③ ⽣前財産の移転には相続時精算課税制度を利⽤しよう
④ 相続税額の取得費加算を利⽤した事業承継
・2015年7月18日 配信
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